info/さらなるデジネン情報



■「↑」キーで奥/「↓」キーで手前
■「V」キーで奥行き表示(英語モードで)

・・・ともに、知らないで使ってて「難しい」と言ってる人が多いので(^^;)。



■平林螢都氏によるデジネン紹介原稿
美術ライターの平林螢都氏にいただいた原稿です。ありがとうございます! 以下、平林氏からの原文です。

●この原稿をこのHPに載せていただくことになった経緯を簡単にご説明させていた だきますと……
最初は、某「CD-ROM Fan」誌の、新作レビューのページ用に書いた原稿だったのですが、事情により、ボツになるという予期せぬ出来事が起こり(事情というのは、「 『デジタルネンド』は、CD-ROM作品だとばっかり思っていたら、アプリケーションソフトだった。基本的にアプリケーションソフトは新作レビューのページでは紹介しな い方針なので、これだけ紹介するわけにはいかない。だから今回はボツ」という編集部サイドの判断ですが)で、その話を中ザワさんにしたところ、せっかく書いた原稿だし、HPに載せよう、と言ってくださり、急きょ(とかいって、だいぶお待たせしちゃいましたが)、HP用に、加筆したり訂正したりしたもの、です。念のためにつけ加えておきますが、別に、某「CD-ROM Fan」に対して、何ら含むところはありま せんので、誤解のないよう。でも、「作品だと思ったら、実はアプリケーションソフトだったとは……」なんていう人も出てくるあたりが、この作品の面白いところなの では、と思うので、あえて、経緯をここに記しました。ちなみに私はこれを(アプリケーションなのはもちろんですけれど)中ザワさんの作品以外の何物でもないと思ってますが。


   素人にもカンタンな3Dお絵描きソフト、
   そこには壮大な意図が隠されていた!!

                   by  平林螢都

 「すぐれた芸術家というのは、哲学者としても、発明家としてもすぐれているのであ〜る」というのは、多分、真理だと思うし、まあ、私の経験則でもあるのですが、それを今、生きてる人の中で一番はっきり証明していると私が常々思っている「事例」が、マルチメディア・アーティストの中ザワヒデキさんです。一見、作品はかわいかったり面白かったりするんで、「きゃー、かわいい。」とか「きゃー、面白い。」とかの反応をしてしまうのですが、作品の背景には、あっと驚くような深遠な、壮大な、ぶっ飛んだ思想が控えていることが多くて、目から鱗が落ちる思いをすることもし ばしばです。だから、中ザワさんというのは、新しい考えを発見してしまって嬉しくてその勢いで作品を発明してしまっている人のように、お見受けしています。現代の流行にもうまく乗りながら、数千年と続いてきた美術の歴史に連なる者として「今、 何をすべきなのか」ってことを、ちゃ〜んと考えた上でやってるんですよね。そういう視野の大きさが、今どきの現代美術家の中では非常に珍しいし、スゴイなあと思ってしまうわけです。
 中ザワさんが発案からソフトウェアデザインを手掛けた「デジタルネンド」も、そうです。これも実は「ビットマップ概念VSオブジェクト図形方式」という二項対立の視点から、美術史、ひいては世界全体の構造を解き明かす、という、なんともまあ、 壮大な意図(野望、という気もする……)をもった作品なのです。それを論じた中ザワさん自身のテキストが、ものすごく面白いので(このHPに載っているテキストのことですね)、まずはこのテキストを読んでみてください。そうすると、きっと「デジタルネンド」が欲しくなるはずですから。
 一言でいうと、世界初のビットマップによる3Dペイントソフト、なんだそうですが、粘土で造形するような感覚で、リアルタイムに立体物を作成できるので、他の3Dグラフィックソフトを使いこなせない子供や、私のような素人でも気軽に遊べます 。一見すると、レゴブロックを組み立てているようですが、実際にやってみると、レゴのように硬質な感触ではなく、ウニョウニョした感触で、あいまいな手作業に委ねられている部分が結構あって、やっぱりこれは粘土ですね。
 CGにも、もっといろんな方向があっていいと思います。どんどんリアルに近づいていくのも一つの方向ですが、このソフトで描く絵のようにゴツゴツした造形の味わ いは、逆にフリーハンドでは難しい、コンピュータ特有のものですよね。そういう方向性を発見して提示したということが、実は作品そのもの以上にすごいことだったんだと、何年後か何十年後かに、もっとよくわかるような気がします。




■その他infomation(97.01.14現在)
●東京都写真美術館でのデジタルネンドの展示は終了いたしました。いらしていただいた方ありがとうございました。
●MacLIFE誌+アスク講談社でのホームアプリケーションコンテスト、先日審査終了いたしました。面白い作品もありました。ありがとうございました。MacLIFE誌創刊100号記念号で発表さました。拙文「まるちめ日記」にも少し記させていただいています。有り難うございました。
●韓国ソウル市で2月23日からキッズ向き展示会が行われる中で、中ザワヒデキも作品を出品します。「デジタルネンド」をはじめ、「キッズボックス」「動かないキューティマスコット」「動くキューティマスコット」「よかアニメ」等。後3作品についてはアロアロインターナショナルの商品情報をご覧ください。
●それから……私宛に送ってこられた作品などもそのうちここにアップしようと思ってます。
●そして……デジタルネンドを使った画廊または美術館での作品発表を考えています。美術関係者で興味を持たれた方、中ザワヒデキ宛にご連絡ください。
etc.etc.




| index/デジタルネンド・トップ |
| text/中ザワヒデキ「デジタルネンドについて」テキスト |
| credit/簡単な製品情報・問合先 |
| info/さらなるデジネン情報 |

HIDEKI NAKAZAWA TOP/中ザワヒデキTOPへ戻る
Copyright : (C)1996-97 Hideki Nakazawa 無断複製を禁じます。
E-mail : nakazawa@aloalo.co.jp