第30回AI美芸研 x DOMMUNE「自然ウイルス/コンセプチュアルウイルス」

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第30回AI美芸研 x DOMMUNE
「自然ウイルス/コンセプチュアルウイルス」

凶暴な病原ウイルスの伝染に対する防疫と、凶悪なコンピュータウイルスの
犯罪に対する防御には、相互参照されるべき点が多々あるはずだが、今回の
テーマはさらにその先を行く。ウイルス学は今世紀に入り、いわゆる病原ウ
イルス以外に膨大な種類と量の豊かな自然ウイルス界が地上に存在している
ことを発見したが、ならば私たちは、いわゆる犯罪ウイルス以外に多種多様
で豊穣なコンセプチュアルウイルス界を仮想空間に爆誕せしめたい。ここで
コンセプチュアルウイルスとは電磁的な人工ウイルス一般を意図した私たち
の造語だが、自然ウイルスがちょうど無生物と生物の間の存在であるように、
コンセプチュアルウイルスも無生命と人工生命の間、無細胞と人工細胞の間、
無意識と人工意識の間、無知能と人工知能の間の存在であると措定する。す
ると真の人工生命、人工細胞、人工意識、人工知能の創発に、実はコンセプ
チュアルウイルス界の存在が不可欠というようなことにはなるまいか。
本テーマでは初となる今回の研究会では、熱水系の古細菌ウイルスハンター
にしてウイルスと生命の起源の関わりを研究する望月智弘、『コンピュータ
ウイルスの謎』の著者でソフトウエア開発の水野貴明をオンラインでお招き
し、会場ではAI美芸研代表中ザワヒデキの祖父にあたる草創期のウイルス研
究者守山英雄の著書『ウイルスの本態と生命の起源』(1950)を紐解きつつ、
無観客DOMMUNEから本議論をパンデミックする。

※新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令中の2020年4月30日21時より、
初の完全オンリーオンライン版となる第30回AI美芸研をDOMMUNEとのコラボ
レーションにて配信します。24時終了=2020年5月1日は令和改元1周年にし
て、当会「人工知能美学芸術研究会」設立4周年記念日です。是非御高覧を。
https://www.dommune.com/streamings/2020/043002/
https://twitter.com/DOMMUNE/status/1255454565136240642

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■開催概要

【名称】
第30回AI美芸研 x DOMMUNE「自然ウイルス/コンセプチュアルウイルス」

【日時】
2020年4月30日(木)21:00-24:00

【会場】
無観客配信(完全オンリーオンライン)
https://www.dommune.com/streamings/2020/043002/
https://twitter.com/DOMMUNE/status/1255454565136240642

【講演・出演】
望月智弘(東京工業大学地球生命研究所特任助教)
水野貴明(技術投資家/ソフトウェア開発者/技術系ライター)
中ザワヒデキ+草刈ミカ(人工知能美学芸術研究会代表+企画制作)
宇川直宏(DOMMUNE:声の出演)
※講演後、オンライン全体討論の時間を設けます。

【参加費】
無料
※無観客配信につきYoutubeのスーパーチャットで投げ銭を募っています

【主催】
人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)
DOMMUNE

■講演内容

「100℃の熱湯ウイルスから探る40億年の生命の起源」
望月智弘(東京工業大学地球生命研究所特任助教)

「ウイルス」という言葉にはネガティブなイメージが付きまとうが、そもそ
も地球はウイルスまみれであり、そのほとんどは「微生物に感染するウイル
ス」である。私自身は、沸騰するような熱湯に生息する「古細菌」と呼ばれ
る微生物に感染するウイルスを求めて、世界各地の温泉や深海のサンプルか
らウイルスを探すウイルスハンターである。このような熱水系の古細菌ウイ
ルスには、レモン型、ボトル型、バネ型など、一般的なウイルス学者が思い
もよらないような非常に芸術的なものが多く、ウイルスの驚くべき多様性を
我々に見せつけてくれる。ウイルスは約40億年前の地球生命が誕生した頃か
ら存在しているとされ、ウイルスの多様性と原始生命進化との関わりを紹介
する。
※熱水系の古細菌ウイルスハンターにしてウイルスと生命の起源の関わりを
研究する望月智弘は、火星の微生物研究という夢から出発し、現在は東工大
地球生命研究所(ELSI)特任助教、ラボマネージャー。(※文責・AI美芸研)
http://www.elsi.jp/ja-JP/members/researchers/tmochizuki

「コンピュータウイルスの謎 コンピュータと自然界におけるウイルスの比較」
水野貴明(技術投資家/ソフトウェア開発者/技術系ライター)

コンピュータに悪影響を与えるソフトウエアのことをマルウエアと呼びます
が、その一部は、コンピュータ「ウイルス」と名付けられ、そのわかり易さ
から、一般にもその名がよく知られていますが、実際に自然界のウイルスと
の類似点も多くあり、興味深い存在だと言えます。
そこで今回は、その類似点、異なる点などを見ていきながら、コンピュータ
ウイルスの仕組みや生存戦略などを紐解いていこうとおもいます。
※バイドゥ年間賞を受賞し、技術投資家、ソフトウエア開発者、技術系ライ
ターとして東南アジアを渡り歩く水野貴明は東京大学大学院では分子生物学
専攻。『コンピュータウイルスの謎』他執筆数十冊。(※文責・AI美芸研)
http://takaaki.info/about/

「コンセプチュアルウイルスのコンセプト」
中ザワヒデキ+草刈ミカ(人工知能美学芸術研究会代表+企画制作)

原始地球の物質空間にかつて生命が出現したように、電磁的仮想空間に電磁
的人工生命を出現させることができるだろうか。生命ではありつつも生物で
はない自然界のウイルスが生命誕生の鍵を握るのならば、そうした視点から
のコンピュータウイルス研究が有り得るはずだとコロナ禍以前から考えてい
た。けれどもコンピュータウイルスは悪事を働くものと法的にも規定される。
ならば人間視点の善悪を超越する言葉が必要で、それが造語であるコンセプ
チュアルウイルスのコンセプトだ。講演では「ROM-RAM生死論」としてかつて
中ザワが提出した芸術伝播の問題系や、生命の起源をウイルスからかつて論
じた草創期の研究者で中ザワの祖父にあたる守山英雄の著作にも触れる。
※美術家の中ザワヒデキと草刈ミカは2016年に人工知能美学芸術研究会を総
勢29名の共同発起人と設立、今回が第30回の研究会開催で、展覧会も行う。
https://www.aloalo.co.jp/nakazawa/
http://www.mika-kusakari.com/?cid=6

■人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)

公式サイト
https://www.aibigeiken.com/
Facebook
https://www.facebook.com/groups/1155307841158207/
Twitter
https://twitter.com/AIbigeiken

■『人工知能美学芸術展 記録集』好評発売中

https://dokushojin.com/article.html?i=6956
https://www.amazon.co.jp/dp/4990290372
https://aibigeiken.stores.jp/

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是非、御視聴ください。

人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)
代表 中ザワヒデキ
企画制作 草刈ミカ


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2019-04-29
- 本頁作成。
- 上記日本語メールをAI美芸研メアドより日本語話者に同報配信しました。
- 公式頁: https://www.aibigeiken.com/research/r030.html
- FB頁: https://www.facebook.com/events/165980178092236/


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