AI美芸研シンポジウム OIST 11/25, 26


美術家/AI美芸研の中ザワヒデキ、草刈ミカです。

世界初の総合的なAIアート展としての「人工知能美学芸術展」を、
沖縄科学技術大学院大学(OIST)にて好評開催中です。
http://aloalo.co.jp/nakazawa/2017/aiaae.html

■第10回AI美芸研[人工知能美学芸術シンポジウム02]
「意味/無意味と言語」
2017年11月25日(土)14:00-19:30 ※終了後、懇親会
OISTセミナールームB250 参加費無料
【講演】佐藤直行、ミカエル・シュプランガー、松原仁
【進行】銅谷賢治(OIST)、中ザワヒデキ(AI美芸研)
※講演後、全体討議の時間を設けます。
※講演と討議は撮影、配信、実況歓迎です。記録動画を後日公開します。
https://groups.oist.jp/ja/aiaae/symposia#02

「“意味”をつくるコンテクストの記憶の神経機構」
佐藤直行(公立はこだて未来大学複雑系知能学科教授)
大脳皮質は環境刺激の特徴を詳しく分析する働きがあり、ヒトの多様な“意
味”処理の基盤である。一方、“意味”は刺激特徴だけでなく、コンテクス
ト(状況)によって動的かつ多様に定められるという特徴がある。この動的
な意味処理の神経機構を考える上で、もっとも重要な脳部位のひとつは“海
馬”である。海馬は場所、事象、その時間経緯などのコンテクストの記憶を
司り、柔軟な意味処理に重要な役割を果たすことが知られている。本講演で
は、ヒトの複雑なコンテクストを表す際に必須の“言語”との関わりを含め、
海馬におけるコンテクストの表現および計算論に関する私たちの研究を紹介
する。
http://www.fun.ac.jp/~satonao/index-j.html

「自律的意味生成。ロボットは自分の言語を創れるか?」
ミカエル・シュプランガー(アーティスト、ソニーコンピュータサイエンス
研究所研究員)
The talk will review and discuss recent research that tries to
identify computational mechanisms and representations that allow
embodied agents (robots) to autonomously develop meaning and
communication systems. The autonomously developed communication
systems share important properties of human language such as
compositionality, open-endedness and the need for inference. Through
experiments with robots in the real world and in simulation, we
explore the role of embodiment in communication. We are particularly
interested in mechanisms that allow agents to not only develop
communication systems but allow robots to choose and develop the
conceptualization strategies for developing communication systems -
a key feature of Natural Language evolution. The talk will discuss
both recent research trends, as well as attempts at artistic
exploration of the subject of autonomous meaning creation.
※(IV)作品「Language Games」展示中。(19)センター棟B階。
https://www.sonycsl.co.jp/member/tokyo/159/

「コンピュータにとって意味とは何か」
松原仁(公立はこだて未来大学副理事長兼複雑系知能学科教授、元人工知能
学会会長)
人工知能の一つの領域である自然言語処理の技術は機械学習などを用いるこ
とによってかなり進歩している。コンピュータが小説を書いたり、入学試験
の問題を解いたりするようになっている。人間は小説を書いたり試験問題を
解いたりするときに(それなりに)意味を理解していると思われるが、いま
のコンピュータは人間にとっての意味を理解していない。コンピュータが意
味を理解できるようになるためには「記号接地問題」を解決する必要がある。
人間にとっての実体と記号の接地とコンピュータにとっての実体と記号の接
地は異なるので、人間にとっての意味とコンピュータにとっての意味は異な
るものと考えられる。もしかしたらすでにコンピュータは意味を理解してい
てその意味が人間に理解できないだけかもしれない。
※(III)名古屋大学 佐藤・松崎研究室「きまぐれ人工知能プロジェクト
作家ですのよ」展示中。(21)センター棟B階。
https://www.fun.ac.jp/research/faculty_members/hitoshimatsubara/

■第11回AI美芸研[人工知能美学芸術シンポジウム03]
「未来のAI」
2017年11月26日(日)14:00-19:30 ※終了後、懇親会
OISTセミナールームB250 参加費無料
【講演】高橋恒一、中ザワヒデキ、ロルフ・ファイファー
【進行】銅谷賢治(OIST)、中ザワヒデキ(AI美芸研)
※講演後、全体討議の時間を設けます。
※講演と討議は撮影、配信、実況歓迎です。記録動画を後日公開します。
https://groups.oist.jp/ja/aiaae/symposia#03

「人類を再発明するために必要なこと」
高橋恒一(理化学研究所 チームリーダー、全脳アーキテクチャ・イニシア
ティブ 理事・副代表)
AIが人類を超越した創造性を備えるシンギュラリティー、そこへ至る道筋、
そしてシンギュラリティー以後の文明について考えます。特に、人類の歴史
と本性を踏まえて知能爆発前後の危険なフェーズをどう乗り越えてゆくのか、
そこでは東洋的、生態系的な考え方が活かせるのではないかということにつ
いて問題提起します。
http://lbcs.riken.jp/member/koichi-takahashi

「“機械美学/機械芸術”に至る道程」
中ザワヒデキ(美術家、人工知能美学芸術研究会発起人代表)
人間が目標を与えれば、人工知能プログラムはよく動く。ブランコロボット
はわずか十数分で人間以上の漕ぎ方を編み出すし、AI囲碁同士の対戦は人間
の理解を超えた神の闘いとなる。だから人間が人間の美学を自明的な目標と
して与えれば、人工知能は芸術を作る。これが「人間美学/機械芸術」だ。
ところが人間の美学は自明ではなく、たとえば機械計算でできたエッフェル
塔は芸術家から美的でないと当初非難された。こうした「機械美学/人間芸
術」は、芸術自体を目標化した「芸術の為の芸術」に行き着く。さて今日、
人工知能は自分の目標を見つけられない。しかしこの前提が崩れれば、人工
知能は機械美学を目標とした芸術を作り得る。これが「芸術の為の芸術」に
行き着けば、人間の理解を超えた「機械美学/機械芸術」が出現する。
※(IV)「人工知能美学芸術宣言」展示中。(8)トンネルギャラリー。
※(II)「三五目三五路の盤上布石絵画第一番」「同第二番」「同第三番」
展示中。(15)センター棟B階。
http://aloalo.co.jp/nakazawa/

「ロボットと暮らす-“ロボット/AI誇大宣伝”に対処する」
ロルフ・ファイファー(チューリヒ大学名誉教授、上海交通大学自動化学科、
リビング・ウィズ・ロボット社科学コンサルタント)
Artificial Intelligence or AI has a history of hypes. I will argue
that for a number of years, there been and there still is a huge
robotic/AI hype and that we are facing a big danger that the bubble
will burst if we - engineers, scientists, entrepreneurs - don't
manage to deliver on the promises. And we must design and build
robots that do have useful sensory-motor functionality that goes
beyond merely talking andsmiling. Although robots have been around
for more than half a century, the term has acquired an entirely new
quality since robots, roughly 25 years ago, started leaving the
factory floors moving into our own living space.
https://rolf-pfeifer.jimdo.com/

■ナンカロウのロール紙自動演奏ピアノ実演
自動演奏ピアノは11/5のコンサートの後、エレベーターホールに展示されて
います。会期中に展示場所でナンカロウのピアノロールの実演を行います。
※毎日、午後12:30より(12/2, 9,13-17を除く)
https://groups.oist.jp/ja/aiaae/exhibition-events#nancarrow

■ギャラリートーク
会期中にAI美芸研メンバーによるギャラリートークを行います。
※11/24金、午後12:30、エレベーターホールに集合(日本語)
※12/1金、午後12:30、エレベーターホールに集合(英語)
https://groups.oist.jp/ja/aiaae/exhibition-events#gallery-talk

是非、お越しください。

人工知能美学芸術研究会
代表 中ザワヒデキ
企画 草刈ミカ
http://aloalo.co.jp/ai/


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2017-11-24
- 本頁作成。
- 上記日本語メールを日本語話者に同報配信しました。
- 英語メールを英語話者に同報配信しました。
http://aloalo.co.jp/nakazawa/2017/1124a_e.html
- AI美芸研サイトの頁はこちらです。
http://aloalo.co.jp/ai/exhibition/
- OISTサイトの頁はこちらです。
https://groups.oist.jp/ja/aiaae
- 網上楼閣の頁はこちらです。
http://aloalo.co.jp/nakazawa/2017/aiaae.html
- フェイスブックの頁はこちらです。
https://www.facebook.com/events/145069466104088/


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