第4回AI美芸研@青山ブックセンター:アンドロイド芸術解剖学


美術家/AI美芸研代表の中ザワヒデキです。
第4回AI美芸研(2016-12-10、東京)開催のお知らせです。
今回は前3回とは異なり、「人工知能美学芸術研究会@青山ブックセンター」
と冠し同書店との共催として行います。副題は「アンドロイド芸術解剖学」。
石黒浩氏、布施英利氏に御登壇頂きます。どなたでも御参加頂けますが、今回
は要予約&事前入金です。青山ブックセンターのサイトからお申し込み下さい。

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■開催概要

人工知能美学芸術研究会@青山ブックセンター
第4回AI美芸研「アンドロイド芸術解剖学」
【日時】
2016年12月10日(土)16:30-19:45(開場16:00)
※終了後、著書サイン会(対象は出演者の著書のみ、1人2冊まで)
※その後近隣の飲食店にて、出演者を囲んでの懇親会(22:15まで)
【会場】
青山ブックセンター本店・大教室(東京都渋谷区神宮前5-53-67-B2F)
http://www.aoyamabc.jp/store/honten/
【講演】
石黒浩(ロボット学者)
布施英利(批評家、解剖学者)
中ザワヒデキ(美術家/AI美芸研代表)
※講演後、全体討論の時間を設けます。
※講演と討論は撮影、実況、配信可能です。記録動画を後日公開予定です。
【料金・申込方法】
2,700円(税込、要予約&事前入金、懇親会費含まず)/定員110名様
青山ブックセンターのサイトで参加規約をお読みの上お申し込みください。
http://www.aoyamabc.jp/culture/aiaarg4/
※どなたでも御参加頂けますが、今回は「要予約&事前入金」です。
※出演者を囲んでの懇親会は、近隣の飲食店で開催し別途ご飲食代を頂きます。
予約方法を含めた詳細は、青山ブックセンターの上記サイトでご確認ください。
【主催】
人工知能美学芸術研究会、青山ブックスクール
※今回のAI美芸研は、青山ブックセンター「イベント・講座」シリーズのひと
つを兼ねる形で開催されます。青山ブックセンターの上記サイトには、中ザワ
からのメッセージも掲載されています。是非ご覧ください。

■講演内容

ロボットと芸術
石黒浩(ロボット学者)
石黒の取り組むロボット研究は、技術や科学だけでなく芸術とも密接な関係を
持つ。たとえば、劇作家の平田オリザと取り組んで来た演劇は、演劇としても
ロボット研究としても非常に大きな意味をもたらした。この講演ではそうした、
ロボットと芸術の接点について議論する。
※人間酷似型アンドロイドの第一人者である石黒浩は、学生時代に絵にのめり
込み、次に人工知能研究に進み、体が必要とわかりロボット学者となった。大
阪大学基礎工学研究科教授、ATR石黒浩特別研究室室長(ATRフェロー)。著書
『アンドロイドは人間になれるか』他。(※文責・中ザワ)
http://www.irl.sys.es.osaka-u.ac.jp/

アンドロイドはウンチをするか?
布施英利(批評家、解剖学者)
心とは体だ。これが私の基本的な考え。解剖学者の三木成夫は、体の基本構造
は、口から肛門へと続く一本の管で、それに手足が付き、目や脳が付いたのが
人体だと考えた。つまり体の基本は、内臓にある。三木は、その内臓の、そこ
はかとない感覚の総体を「心」と考えた。ウンチは、一本の管である内臓から
出てくる。大便、つまり内臓からの「大きな便り」だ。アンドロイドの体につ
いて「心はどこにあるのか」を、そのウンチを、心の象徴として考えてみたい。
アンドロイドがウンチをする日は来るのか? それはアンドロイドが人工生命
体としての心を持つ日は来るのか、という問いでもある。おそらく、未来の芸
術において、最も大切な問いも「そこ」にある。
※批評家、解剖学者の布施英利は、『脳の中の美術館』『電脳美学』『死体を
探せ!』等の初期作から、来春(2017年1月)刊行予定の『解剖学者・三木成
夫』まで、約50冊の著作を数える。東京藝大美術学部芸術学科卒、同大学院美
術研究科(美術解剖学)博士課程修了後、東大医学部助手(解剖学)などを経
て、芸術と科学の交差する美術の理論を研究している。(※文責・中ザワ)
https://twitter.com/fusehideto

ミケランジェロ、ロダン、人工知能
中ザワヒデキ(美術家/AI美芸研代表)
原石を削って磨く彫像の制作は、ミケランジェロにとっては「人を創る」こと
を意味した。物質という牢獄から、イデアたる魂を顕す形態を、解き放つと考
えていたのだ。これはイデア論的、トップダウン的に記号で人工知能を作ろう
とする「シンボリズム」(記号主義)に似た立場と言える。一方、粘土を寄せ
集めて肉付けする塑像の制作は、ロダンにとっては「混沌の美」の創発だった
のではないか。物質感を謳歌しつつ、様々な部分を結び合わして恐ろしい全体
と為した。これは学習単位の原子論的、ボトムアップ的な集積構造として人工
知能を作ろうとする「コネクショニズム」(結合主義)に似た立場と言える。
※「中」だけ漢字、「ザワヒデキ」が片仮名の芸名は医学部在籍時より使用。
「バカCG」を経て「方法主義宣言」「新・方法主義宣言」「人工知能美学芸術
宣言」。3Dプリンタ関連特許、著書『現代美術史日本篇』他。文化庁メディア
芸術祭審査委員。代表作は《盤上布石絵画》《金額》《脳波ドローイング》。
http://aloalo.co.jp/nakazawa/

■AI美芸研(人工知能美学芸術研究会)

公式サイト
http://aloalo.co.jp/ai/
第3回AI美芸研(三宅陽一郎、斎藤環、中ザワヒデキ)記録
http://aloalo.co.jp/ai/research/r003_r.html
第2回AI美芸研(松田卓也、中ザワヒデキ)記録
http://aloalo.co.jp/ai/research/r002_r.html
第1回AI美芸研(高橋恒一、藤井雅実、中ザワヒデキ)記録
http://aloalo.co.jp/ai/research/r001_r.html
Facebook
https://www.facebook.com/groups/1155307841158207/
Twitter
https://twitter.com/AIbigeiken

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以上同報にて失礼しました。受取停止ご希望の方はその旨ご連絡ください。
本メールは転送自由、拡散歓迎です。

2016年11月7日配信
美術家/AI美芸研代表
中ザワヒデキ
nakazawa@aloalo.co.jp


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2016-12-04
- 発起人の皆様宛に第4回研究会開催のリマインド並びに活動報告をお送りしました。
http://aloalo.co.jp/nakazawa/2016/1204a_j.html

2016-11-07
- 上記日本語メールを日本語話者に同報配信しました。
- AI美芸研サイトの本イベント頁はこちらです。
http://aloalo.co.jp/ai/research/r004.html
- 青山ブックセンターサイトの本イベント頁はこちらです。
http://www.aoyamabc.jp/culture/aiaarg4/
- フェイスブックの本イベント頁はこちらです。
https://www.facebook.com/events/540126266190511/


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