2007年04月

2007年04月30日

不良少年のパソコン学再び第10回「編集する」のためのイラスト

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不良少年のパソコン学再び第10回「編集する」のためのイラスト
1994
480×580ピクセル
雑誌「ASAhIパソコン」朝日新聞社 1994年6月1日号 (no.128) p.113
Courtesy Gallery Cellar

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4月も終わりますねー。
明日から5月です。

私は10年前、新入社員だったのですけど、
最初の1ヶ月はひまな部署に配属されて、
まだパソコンがなくて、ワープロで座席表を作ったりとかしてました。

それが5月になってすぐ、会社が引越をして、
全員にパソコンを渡されて、まだパソコンを知らない人が多くて、
ゲーム世代(?)の私たちはさっさとブラインドタッチとかやってました。
が・・・
アタマの弱い藤田は「そのセルをカットしてペーストする」という、
カタカナの指示が分からなかった記憶があります。

本日の一品を見て、はっと思い出したそんな記憶。
「カット=はさみ=CtrlのキーとXキー(Xははさみの形)を押す」と覚えたっけ。
五月病になることもなく、毎日大変だったけど、
ああいう新しい自分の脳みそに知らないことを植えつけていくって時期は、
いまとなって貴重ですよねー。つくづく。



2007年04月29日

三一字一七行の文字座標型絵画第六番のホ

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三一字一七行の文字座標型絵画第六番のホ
2004
60×35cm
顔料インク、紙
撮影:藤田千彩
発表歴:2004 「松澤宥と九つの柱 九相の未来−パーリー・ニルヴァーナに向かって」広島市現代美術館、2005 「大KATHY展〜謎の指令〜」リトルモア・ギャラリー(東京)、2007 「ART LAN@ASIA」横浜ZAIM(開催中・5月13日まで)
Courtesy Gallery Cellar

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4月22日の一品「三一字一七行の文字座標型絵画第六番のト」を紹介しましたが、
本日の一品は同じシリーズの「三一字一七行の文字座標型絵画第六番のホ」です。

写真は私藤田が、写り込みする画面を気にしながら正面から撮ってみました。
今日は中ザワさんが、出品作家の澤田サンダーさんと正面からバトルトークします。
会場はこの作品が展示されている、横浜ZAIMで、
本展をキュレーションした増山麗奈さんが司会だそうです。
タイトルは「脳波VS母乳」だってさ。
展示もまだやってます。
ぜひ行ってみてください。


2007年04月28日

脳内混色絵画 C2M1Y1 #1

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脳内混色絵画 C2M1Y1 #1
2007
71.1×71.1cm
油性溶剤デジタルプリント、合成樹脂、アルミフレーム
発表歴:2007 個展「脳内混色絵画」ギャラリーセラー(名古屋)
Courtesy Gallery Cellar

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先日、藤田も名古屋のギャラリーセラーでの
中ザワヒデキ「脳内混色絵画」展を見に行きました。

これまで岡崎で見たり、一品で紹介してきたり、
・・・としてきたのは「C1M2Y1」のシリーズ。
復習ですが、シアン(C、青)、マゼンタ(M、赤紫)、イエロー(Y、黄)の
比率が作品タイトルになっていたんでしたね。
それで本日の一品は、これまでのシリーズとは異なる、岡崎でも展示してない、
「C2M1Y1」というシリーズ、つまりシアンの比率が高いものです。

青好きな藤田なので、ちょっとどきどき。
でもどれもキレイだなぁって、会場を飽きもせず眺めてました。
皆さんはどうでしたか?
え゛?!まだ行ってない?
今日はやってますからぜひどうぞ。

中ザワヒデキ 脳内混色絵画


2007年04月27日

鳩の目TV33「高級感がない!日本のCM界のハリウッド女優達」のためのイラスト

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鳩の目TV33「高級感がない!日本のCM界のハリウッド女優達」のためのイラスト
1996
170×151ピクセル
雑誌「鳩よ!」マガジンハウス 1996年12月号 p.29
Courtesy Gallery Cellar

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これ誰?
え?ブルック・シールズ?
似てねー。テレビ見てないだろ、ったく。
・・・とつぶやいてしまいますが、
今ごろ中ザワさんは「ブルータス」の企画で、
松本人志について鼎談取材を受けていることでしょう。

この一品ブログで何度も書いていますが、
中ザワさんはまったくテレビを見ません。
ニュースもインターネットで時々チェックするくらいで、
芸能人の顔も名前も全然分からないのです。

なのに・・・。
松本人志について、なにをしゃべれるんだろう?
中ザワさんに心配、じゃなくて、編集者を心配してあげます。
鼎談なので、他の方がたくさんしゃべってくれたらいいのですが。


2007年04月26日

不良少年のパソコン学再び第8回「鍛える」のためのイラスト

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不良少年のパソコン学再び第8回「鍛える」のためのイラスト
1994
480×580ピクセル
雑誌「ASAhIパソコン」朝日新聞社 1994年5月1日号 (no.126) p.105
Courtesy Gallery Cellar

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昨日の一品を眺めながら、今日の一品を選んでおりました。
スポーツをしない中ザワさんにも、ちょっとは鍛えてもらいたいわ・・・。
そんなところ・・・「鍛える」画像が出てきました!

ん?
これでいいのか?「鍛える」・・・。
あほかおまえはー!
って感じですね〜・・・いや、漢字ですね〜??

ちなみにここでいう「鍛える」って、
パソコンの中の「かな・漢字変換機能」(文節などで区切る変換機能)
を「鍛える」ことのようです。

へぇ、パソコンも鍛えるんだったら、中ザワさんにも鍛えてもらわなきゃ。
(↑キタエに応えてね!!)


2007年04月25日

鳩の目TV9「どっこいふんばり続けるTVの中のプロレス的世界」のためのイラスト

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鳩の目TV9「どっこいふんばり続けるTVの中のプロレス的世界」のためのイラスト
1994
205×142ピクセル
雑誌「鳩よ!」マガジンハウス 1994年9月号 p.31
Courtesy Gallery Cellar

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この「鳩よ」コラムは、プロレス番組は夜中でもしぶとく流れている、という内容で、
それについてのイラストです。

中ザワさんとスポーツ、が私の頭では結びつきません。
とくにプロレス。
中ザワさんに「勝負」とか「肉体」が似合わないからでしょうかね?


2007年04月24日

名画のつづき NO.10:梅原龍三郎/竹窓裸婦

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名画のつづき NO.10:梅原龍三郎/竹窓裸婦
1991
1580×303ピクセル
雑誌「Tokyo Walker」角川書店 1991年9月10日号 p. 79
Courtesy Gallery Cellar

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中ザワさんが「好き」と言っていた画家、梅原龍三郎。
たぶんはっきりした線とか色とか好きなんだろうなと思います。
真意は知らん。

さて、そんな梅原もこんな感じにもてあそばれてしまってます。
・・・ええんじゃろうか?
・・・絵ェのです。
エッ?オヤジギャグ?

2007年04月23日

yの日々

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yの日々
1985
130.3×80.4cm
アクリル絵具、紙、カンバス
発表歴:1985 「はるのしんさく」茅場町くるくる、1986 個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)、2004 個展「中ザワヒデキの原点展: 1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)
Courtesy Gallery Cellar

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ある日、中ザワさんがDVDを貸してくれました。
一瀬晴美さんという人のアニメーション作品集です。
イラストの展覧会もするというので、さっそく友人のアニメーション作家さんと行きました。
新宿にあるギャラリーきらりで
一瀬晴美 「ハルちゃんの愉快なあしあと」展です。

「僕は第1回クレセントコンペで奨励賞だったんだけど、一瀬さんは銀賞だったんだ。
 でも一瀬さんは2年前に44歳いう若さでガンで亡くなってしまった」
と中ザワさんから聞いていました。

展覧会会場で、経歴を見て「はっ」と思いました。
それは「竹橋エレヂイ」の発表歴にもある、
「はるのしんさく」茅場町くるくる
という文字を見たからです。

帰って中ザワさんにそのことを伝えると、
「だって僕が一瀬さんを茅場町くるくるの展示に紹介したんだよ」と言って、
中ザワさんが「茅場町くるくる」で出していた作品のひとつを教えてくれました。
それが本日の一品。
中ザワさんの大好きな赤い色に、
タイトルにも使われている「y」の字が散りばめられています。

中ザワさんは茅場町くるくるの展示だけでなく、
それ以降、イラストレーターになってからも一瀬さんと親しくしていたそうです。
一瀬晴美さんの展示は、今日までです。


2007年04月22日

三一字一七行の文字座標型絵画第六番のト

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三一字一七行の文字座標型絵画第六番のト
2004
60×35cm
顔料インク、紙
撮影:藤田千彩
発表歴:2004 「松澤宥と九つの柱 九相の未来−パーリー・ニルヴァーナに向かって」広島市現代美術館、2005 「大KATHY展〜謎の指令〜」リトルモア・ギャラリー(東京)、2007 「ART LAN@ASIA」横浜ZAIM(開催中・5月13日まで)
Courtesy Gallery Cellar

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実は、昨日からもう一つ、中ザワさんの作品が見られる展覧会が始まっています。
画家の増山麗奈さんがキュレーションし、
中国、韓国、日本のアーティストの作品を並べた「ART LAN@ASIA」
藤田も展示されている写真を撮影するために、さっそく行ってきました。

中ザワさんが出しているのは「三一字一七行の文字座標型絵画第六番」。
8点並んでおり、
「三一字一七行の文字座標型絵画第六番のイ」
「三一字一七行の文字座標型絵画第六番のロ」
「三一字一七行の文字座標型絵画第六番のハ」
・・・「三一字一七行の文字座標型絵画第六番のチ」
というように
「三一字一七行の文字座標型絵画第六番」というタイトルに
「イ・ロ・ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・チ」がついています。
本日の一品は「三一字一七行の文字座標型絵画第六番のト」です。

そういえば広島での展示も実は見ている藤田ですが、
この作品はその広島での展示向けのサイズ、個数だそう。
確か広島での展示は、薄暗い中に作品がぼんやりあった、としか覚えてません。
なので、改めて光の下でちゃんと見てきました。

他の文字座標の作品より、漢字の並びを解釈するのが難しいと思ったのですが、
並んでいる8点の中でもこの一品は、
「草かんむり」と「木へん」の中に「虫へん」があるから、分かりやすいかも。
一緒に行ってた友達も「離れたほうがキレイ!いいじゃんこれ!」って言ってました。
自然に漢字とひらがなで自然を感じてしまうなんて、ステキ。

私は作品のタイトルも気になってしまった・・・。
なぜ「三一字一七行の文字座標型絵画第六番“のト”」
みたいな名前の付け方をしているのでしょうか???
「8点で一つのシリーズだから」と中ザワさん。
そうなんだ。。。ふーん。。。


2007年04月21日

脳内混色絵画 C1M2Y1 #2

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脳内混色絵画 C1M2Y1 #2
2007
71.1×71.1cm
油性溶剤デジタルプリント、合成樹脂、アルミフレーム
発表歴:2007 「“森”としての絵画」岡崎市美術博物館、2007 個展「脳内混色絵画」ギャラリーセラー(名古屋)
Courtesy Gallery Cellar

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今日4月21日から、名古屋にあるギャラリーセラーで、
中ザワさんの個展「脳内混色絵画」が行われます。

「脳内混色絵画」は、この一品ブログでも何度も紹介していますね。
でも・・・。
藤田としては、やっぱり実物にはかなわないなって思ってます。
このキラキラは、本当に素敵。
美術って「美しい」ものを求めるものだと思いますが、
こういった美しさもあるんだなって・・・。
宝石のキラキラというより、流れ星のようなキラキラかな。
あれ?ちょっとロマンチストになっちゃった。

ぜひギャラリーセラーにお越しください!

脳内混色絵画


2007年04月20日

中ザワヒデキ侯爵のやさしくアート講釈3 「未来派ってカゲキだったのネ!」の図版

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中ザワヒデキ侯爵のやさしくアート講釈3 「未来派ってカゲキだったのネ!」の図版
1991
270×300ピクセル
雑誌「Tokyo Walker」角川書店 1991年5月21日号 p.79
Courtesy Gallery Cellar

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バッラ、っていう美術作家をご存知ですか?
「未来派」という20世紀初頭のイタリアで起こった運動の中心人物です。

私が「未来派」のことを知ったのは大学のときでしたが、
すっごい衝撃でした。
というのも、本日の一品の元絵である、
バッラ「鎖に繋がれた犬のダイナミズム」を見てもわかるように、
美術作品に「動き」とか「スピード」というのを求めたからです。

けして中ザワさんの家にいる犬が走ってる絵ではありません。
バッラすげぇ、リスペクト、って感じッス。


2007年04月19日

同一の二枠第一〇番

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同一の二枠第一〇番
2004
[WEB作品]
http://aloalo.co.jp/nakazawa/method/work036f/frames010.html
発表歴:方法第36号
Courtesy Gallery Cellar

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またまたどエラい作品を発掘してしまいました。

ガビガビ?
模様?
なんだこりゃ・・・しかも2つ並んで一つの作品!
同一の二枠第一〇番というWEB作品です。

双方のスクロールを上下に動かしてみます。
背伸びすると(あるいは屈むと)視界が違って見えるように、
ちょっとしたずらしで模様が動いているように見えます。

真ん中の境目のフレームを、左へ。
げ!
右へ。
げげげ!!
これは皆さんやってみて、感じて。

ウィンドウの大きさも変えてみて!
すげーです。

単純そうなのに、めっちゃハマってしまった!
私は5分ほどいじくりまわしてしまいました。

方法第36号


2007年04月18日

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1984
103×36.4cm
アクリル、クレヨン、鉛筆、色鉛筆、ラシャ紙、パネル
発表歴:1986 個展「初個展」ギャラリーアートワッズ(東京)、2004 個展「中ザワヒデキの原点展:1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)

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すごい意外なものを見つけてしまいました。
中ザワさんが「女の子」を描いているのです。
案外、六本木とか清澄のギャラリーで見られるような現代風です。

たばこ吸って、うつろげなのが怖いんですけど、
影が赤いってのも、怖いです。
肩のあたりと腕の関節あたりで切れてるのも怖いです。

・・・女の子の体が切れてるように見えるのは、
板を2枚つなげていたり、紙を重ねているからなんだそう。
当時はホックニーの写真が流行ってて、その影響らしいです。

私としては、タイトルが「窓」、っていうのが一番怖いです。


2007年04月17日

1996年4月のまるちめ日記のためのビジュアル

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1996年4月のまるちめ日記のためのビジュアル
1996
480×640ピクセル
雑誌「CD-ROM Fan」 (株)毎日コミュニケーションズ 1996年7月号 (vol.3-7 no.27) p.141
Courtesy Gallery Cellar

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今月は色を使った作品が多いですが、
これも4月になって、春で暖かくなったからかしら?
・・・と小声でひとりごちるまもなく、東京は凍えるような寒さですよねぇ。

本日の一品に出てくる「ぱぐちょ」とは、
中ザワさんの飼っているパグ犬のこと。
自転車のカゴに乗せてお散歩しているのがなんとも愛らしい。
春ですねー。
・・・と小声でつぶやく間もなく、東京は凍えるような寒さなんだってば。

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この画像は2005年にプリントハウスOMから出版された
リトグラフ「まるちめ日記」の一部に小さく使われており、
単独でポストカードにもなっています。
リトグラフ「まるちめ日記」ならびにポストカードが発表されたことがあります。

2005 グループ展「ポストカード展」ギャラリーOM、2005 個展「中ザワヒデキの展開展: 1990年から96年までのバカCG」ギャラリーセラー


2007年04月16日

今月の美術美術学第5講「芸術と金」

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今月の美術美術学第5講「芸術と金」
1991
591×1440ピクセル
雑誌「GOMES」PARCO 1991年6月号 (no. 26) p. 9
Courtesy Gallery Cellar

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しばしば、美術作家さんと話していると、
「お金とは」という話になります。

どんなことでもそうでしょうし、
何かのコマーシャルでも言ってましたが、
「よーく考えよう〜お金は大事だよー」
なわけです。

という次元じゃなくて、
本日の一品はお金をモチーフにした作品を紹介した文章。
ウォーホルや赤瀬川さんや森村さんが、現実のお金を真似て作品にしているのに対し、
中ザワさんは「一億円」て・・・強欲です。
ま、気持ちは分かるけどサ。


2007年04月15日

鳩の目TV7「番組改編、春の吉例「列島縦断警察24時」のスゴイところ」のためのイラスト

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鳩の目TV7「番組改編、春の吉例「列島縦断警察24時」のスゴイところ」のためのイラスト
1994
205×142ピクセル
雑誌「鳩よ!」マガジンハウス 1994年6月号 p.23
Courtesy Gallery Cellar

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先日、とある作家さんが箱根で展示をするという関係で、
山道を車で走っていました。

「こういうところに覆面パトカーとか白バイとかいるんだよね」
という話から、
自分の身の回りに起こった警察とのアレコレ、のような話に。

彼女はお葬式に行く途中、
あわてて車で高速道を走っていたら、
車から白い煙が出ていて横付けしていたら、
白バイに「大変ですねー、はい罰金」みたいなことを言われたそうです。

私も過去にバイクに乗っていたとき、
会社に間に合わないとぶっとばしていたら、
後ろから「はいそこのおねえちゃん」と白バイに呼ばれて止められたことがあり。

警察って・・・と思うけど、警察ってそれが仕事ですからね。
本日の一品は、そんなコラムに添えられたイラストです。
中ザワさんも何か逸話をお持ちなのかしら?
皆さんはどうですか?


2007年04月14日

シリョクヒョウ

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シリョクヒョウ
1988
103×72.8cm
アクリル、木製パネル
発表歴:1988 個展「火星人ヨサラバ」ギャラリーアートワッズ(東京)、2004 個展「中ザワヒデキの原点展:1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)
個人蔵

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藤田「今日はイベントで司会をするんですよ」
中ザワ「へぇ、シカイ。僕はガンカイ」

そう、中ザワさんは眼科医です。
それを裏付けるような作品が本日の一品。
きゃー!かわいい!!

中ザワさんがこの絵を描いたきっかけは、
医者一年目で絵を描いていることが当時の眼科教授にばれてしまい、
「眼科でやっていくのか、絵でやっていくのか」と聞かれた中ザワさんは、
「両立です」と答えたそうです。
が、
「どっちかにしなさい、絵だったら絵でいいから」と言われ、
そのときは「両立」と答えて逃げ通そうと、
「両立」を実践することを証明しようとして描いた作品なんだそうです。
(え?これで眼科医と絵の「両立」って言えるんですか!?)
しかし個展を終えてからやはり両立はだめだと思い、
絵に向かうことを決意したんだそうですよ。


2007年04月13日

方法舞踊第一番

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より見やすいデータはこちら

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方法舞踊第一番
[舞踊作品]
2001
150×1.1cm
顔料デジタルプリント、紙
発表歴:2001 個展「質量」レントゲンクンストラウム(東京)、2001 個展「金額」ギャラリーセラー(名古屋)、 2005 藝術倉庫(栃木)

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ポストに某オークションのお知らせハガキが入ってました。
オークション出品アーティストに「中ザワヒデキ」の文字・・・。
本日の一品が出品されるそうです。

藤田「ブヨブヨというか、なんですかこれ」
中ザワ「舞踊作品だよ」
藤田「ぶ・・・ぶよう?」
某ダンス系新聞でもテキストを書いていた藤田ですが、紙の上で“舞踊”とわ!

・・・と思ったら、これは「舞踊譜」、つまり音楽でいう楽譜にあたるものです。
ラバノーテーションという舞踊の記譜法にのっとって、作られています。
ラバノーテーションは下から上へ読むそうで、ひとつの線でつながっています。

初演は2001年5月に、
レントゲンクンストラウムでの個展にあわせたオープニングイベントとして、
表参道の街中でダンサーの黒沢美香さんが30分くらい踊るというのをしたそうです。
(私は見てません)
演奏用の譜面はA4サイズ2枚にわたってますが、
美術作品としては長〜く出力されているものです。

本作は、出力番号が違うプリントがいくつかあります。
藝術倉庫他に収蔵されています。
本日の一品の写真は、こうした出力番号の違う2点を並べて展示したもの(ギャラリーセラーの展示)。
ちなみに今日のオークションには、出力番号1番が出品されるそうです。

方法第8号(同人作品)


2007年04月12日

脳内混色絵画 C1M2Y1 #6

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脳内混色絵画 C1M2Y1 #6
2007
71.1×71.1cm
油性溶剤デジタルプリント、合成樹脂、アルミフレーム
発表歴:2007 「“森”としての絵画」岡崎市美術博物館、2007 個展「脳内混色絵画」ギャラリーセラー(名古屋)(4月21日〜5月12日開催予定)
Courtesy Gallery Cellar

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アートフェアに飾ってあるものとは別の「脳内混色絵画」を紹介します。

この作品をはじめ、アートフェアではリーフレットを配布されており、
そこには
「脳内混色絵画 C2M1Y1」のシリーズが#1〜#6、
「脳内混色絵画 C1M2Y1」のシリーズが#1〜#6、
「脳内混色絵画 C1M1Y2」のシリーズが#1〜#6、
合計18点が掲載されています。

2月5日の一品にも書いていますが、復習もかねて・・・、
Cはシアン(青)、Mはマゼンタ(赤紫)、Yはイエロー(黄)。
本日の一品「脳内混色絵画 C1M2Y1」だと、
シアン1:マゼンタ2:イエロー1という割合で並んでいるのですね。
目ではぎらぎらして見えますが、
脳で混ぜると・・・赤紫がかった灰色になるのです。
オー!ノーッ!!


2007年04月11日

脳内混色絵画 C1M2Y1 #3

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脳内混色絵画 C1M2Y1 #3
2007
71.1×71.1cm
油性溶剤デジタルプリント、合成樹脂、アルミフレーム
発表歴:2007 「“森”としての絵画」岡崎市美術博物館、2007 個展「脳内混色絵画」ギャラリーセラー(名古屋)(4月21日〜5月12日開催予定)
Courtesy Gallery Cellar

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昨日から、有楽町にある東京国際フォーラムでは、
「アートフェア東京」というイベントが開かれています。

これは、国内外のギャラリーが100ほど集まり、
所属アーティストの作品を売るというもの。
いわば、アート作品の見本市といいましょうか。

すごい数のブース、作品なのですが、
中ザワさんの作品は遠くからも目立ちます。
中ザワさん所属のギャラリーセラーは、
会場の一番奥なのですが、
壁面を利用して飾っているのが、本日の一品。

会場で「どこだっけ・・・脳内混色絵画は」と迷うこともなく、
きらきらした作品が見付けられるって、
なんか気持ちいいですよ!

中ザワヒデキ 脳内混色絵画


2007年04月10日

PEP92 #5

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PEP92 #5
〔印刷媒体発表作品〕
1991
876×700ピクセル
Courtesy Gallery Cellar

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1992年のPEPカレンダー掲載も最後です。
そうそう、掲載されたとき、こんなカラーじゃなくてモノクロだったのです。
意外でしょ?

でも日めくりカレンダーで、こんなに作品が載っているなんて。
バブルのにおいを感じた藤田に、
「バブルの時代なら、カラーで日めくりだったはず」と中ザワさん。
贅沢なカレンダーと思っていたのは、
たくさんの作品・たくさんのイラストレーターが載ってるから、なのですね。


2007年04月09日

PEP92 #4

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PEP92 #4
〔印刷媒体発表作品〕
1991
876×700ピクセル
Courtesy Gallery Cellar

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PEPカレンダーで、1992年4月9日分として掲載されています。

元ネタである「第5回東京イラストレータラーズソソサエアエティ展」では、
46人のイラストレーターの作品をパロディにしています。
一日10人前後の作品を重ねて重ねて・・・こうなったわけです。

このロープウェイみたいなの・・・もしかして日比野克彦ですか?
あれ?左上にピカソみたいなのいませんか?

見れば見るほど何かが見えてくる!
するめみたいな歯ごたえのある作品だこと!

2007年04月08日

PEP92 #3

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PEP92 #3
〔印刷媒体発表作品〕
1991
876×700ピクセル
Courtesy Gallery Cellar

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あ、スージー甘金だ!
と、イラストに疎い藤田も、今日のは少し分かります。

昨日に引き続き、PEPカレンダー。
日めくりカレンダーで、本日の一品は1992年4月8日分として掲載されています。

中ザワさんのお友達の都築潤さんの名前が
「都築潤スカ」
になってます。
ジュンスカって!!
・・・バンドブーム少女だった藤田はそこにひっかかるのでした。
んー、中ザワさんって、なんてヤツなんだ!!


2007年04月07日

PEP92 #2

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PEP92 #2
〔印刷媒体発表作品〕
1991
876×700ピクセル
Courtesy Gallery Cellar

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本日の一品も、昨日に引き続き「PEPカレンダー'92」です。
日めくりカレンダーなので、4月7日のものとして載っているのが本日の一品。

拡大してクリックしてみると、たくさん描かれていますね。
1991年の個展「第5回東京イラストレータラーズソソサエアエティ展」で、
中ザワさんが当時のイラストレーターの作品をパロディ化した作品を出したそう。
それらをパソコン上でコラージュしたり、色や大きさを変えたりして出来たのが、
このPEPカレンダーの作品なのです!

「パソコンでコラージュ?てゆうか、
 画像なんて大きさ変えたり、色を変えたり、重ねられるじゃん」
って、思ってしまう藤田なのですが、
中ザワさんはうれしそうに「アナログの実物ではできないんだよ」と言ってました。
なるほどー。


2007年04月06日

PEP92 #1

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PEP92 #1
〔印刷媒体発表作品〕
1991
876×700ピクセル
Courtesy Gallery Cellar

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4月6日・・・。
このなんら特徴のない日も、
中ザワさんの作品に関係しているなんて。

中ザワさんに「僕の手掛けた作品」と渡されたダンボールの中に、
厚さ3cmくらいの物体がありました。
いまどき見ないがっちりした包装を解くと、
中から出てきたのは日めくりカレンダーの「PEPカレンダー'92」。
ぱらぱらめくってみたところ、
1992年4月6日から5日間、中ザワさんの作品が載っていました。

しかしいっぱい描きこまれてますねぇ〜。
真相は、また明日!


2007年04月05日

風景、柵

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風景、柵
1984
45.5×53cm
アクリル絵具、パステル、キャンバス
発表歴:1984 千葉大学祭美術研究会展、1984 「千葉県大学美術連盟展」千葉県立美術館、2004 個展「中ザワヒデキの原点展:1980年代アクリル絵画」ギャラリーセラー(名古屋)
Courtesy Gallery Cellar

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昨日の豪雨&雷とうってかわって、
今日はとっても空が青く、陽射しが気持ちよかったですね。
すぱっとさわやか、って感じで。

そんな作品はないものか、と画像を眺めていたら、ありました!
中ザワさんもこんな景色を見て、描いていたとは。
しかも、これ、美ヶ原だそうです。
一品を毎日書いていると、中ザワさんの意外性に驚かされてばかりです。


2007年04月04日

シージー

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シージー
1990
400×640ピクセル
Courtesy Gallery Cellar

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昨日に引き続き、
「はぁっ?」と思う作品を発見。

中ザワさんに聞いたところ、
1990年の美術手帖の伊藤ガビンさんの記事「国際バカCG連盟設立」がなんたらかんたら、
「ラジカルTV」がなんたらかんたら、
だそうです。

ふーん。


2007年04月03日

CG

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CG
1990
400×640ピクセル
Courtesy Gallery Cellar

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中ザワさんからもらった画像を眺めていると、
時々「はぁっ?」というものがあります。

それは「すごい」」という「はぁっ?」のときもありますが、
今回の場合はそういうんじゃなくて・・・
藤田「これって・・・これが“作品”なんですか?」
中ザワ「立派な作品だよ」

なぜ立派な作品かというと、
中ザワさんが初めて買ったパソコン
NECの「PC88VA2」で作ったという貴重な作品だからということらしいです。

自分で筆を設定できる仕組みを利用して、
「CG」という文字は、丸を筆として描かれています。
色は256色(今は1670万色!)で、
それでも色は多いと私は思うのだけど、
グラデーションをするときに隣り合った色をきちんと表示できなくて、
網というか格子のようにしてグラデーションを出しています。

当時の中ザワさんは、これを一瞬で作って、
「すげーキレイだし、見飽きないし」と悦に入ったらしいです。

と、饒舌になる中ザワさんを横目に、冷ややかな藤田でした。


2007年04月02日

名画のつづき NO.14関根正二・信仰の悲しみ

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名画のつづき NO.14関根正二・信仰の悲しみ
1991
1580×303ピクセル
雑誌「Tokyo Walker」角川書店 1991年10月8日号 p. 79
Courtesy Gallery Cellar

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今日の藤田は、東京国立近代美術館へ取材で行きました。
中ザワさんの「竹橋エレヂイ」の町にあります。
略して「キンビ」。
キンビの所蔵品といえば、本日の一品である、関根正二の「信仰の悲しみ」でしょう。

私の愛蔵書「まんが日本美術史」によると、
関根正二は情熱系で、絵を描くために生まれてきたような若者。
そんな彼が、好きな女性を描いたとされるこの作品。

が・・・。
中ザワさん、そんなのでいいんですか。
んもー、まったくぅ。


2007年04月01日

HAPPY TALK「READY, SET, GO!」のためのイラスト

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HAPPY TALK「READY, SET, GO!」のためのイラスト
1991
779×640ピクセル
雑誌「HAPPY TALK」 (株)アスク講談社 1991年2月1日号 YEAR1,2号/通巻第11号 pp. 1-5
Courtesy Gallery Cellar

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4月、と言えば、はじまりの時、ですね。

そういえばちょうど10年前、
私は某通信会社で働き始めた新入社員でした。
あれから10年、
会社員生活もピリオドを打ち、
それから今までライターとしてやってるわけですが、
桜咲く4月は、新入社員時代を思い出す季節です。

今日の一品は、そんなスタートを切るにふさわしい作品。
2007年3月8日の一品のシリーズものです。
これから何が待ち受けてるか分かりませんが、
よーいどん!行け行け〜!
って感じに、乗り切っていきましょ!

一品目次


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